リウマチ性多発性筋痛症
リウマチ性多発性筋痛症とは
リウマチ性多発性筋痛症は、主に高齢者に発症する炎症性疾患です。名称に「リウマチ」が含まれていますが、関節破壊を伴う関節リウマチとは異なる病気です。リウマチ性多発性筋痛症はステロイド治療に良く反応しますが、再発や再燃のリスクが高いため、長期的な治療が必要です。
リウマチ性多発性筋痛症の症状
主な症状には以下のようなものがあります。
筋肉や関節の痛み
- 肩甲骨周辺、首、上腕、腰、臀部、大腿部など体幹に近い部位
- 動かす際に痛みが増強
起床時のこわばり
- 起床時に手足が硬くなり、日常動作が困難
- 症状は午後には改善傾向
全身症状
・微熱、倦怠感、食欲不振
リウマチ性多発性筋痛症の原因
リウマチ性多発筋痛症の明確な原因は特定されていませんが、以下の要因が関与していると考えられています。
- 遺伝的要因
- 環境的要因
- 免疫系の異常
これらの要因により、自己免疫疾患の一種として分類されています。
リウマチ性多発性筋痛症の治療方法
治療の中心は副腎皮質ステロイドの内服です。
初期治療
少量のステロイドで開始し、症状に応じて調整
維持療法
約1年かけて慎重に減量
多くの場合、少量の長期服用が必要
補助療法
抗リウマチ薬の併用(保険適用外)
※抗リウマチ薬のリウマチ性多発筋痛症への保険適用はありません。
注意点
自己判断での中止は危険
長期使用による副作用(骨粗鬆症、糖尿病など)に注意