仙腸関節障害
仙腸関節障害とは
仙腸関節は脊椎の基部に位置し、3~5ミリ程度のわずかな動きしかありません。仙腸関節障害は、この関節が障害を受けることで痛みを引き起こす疾患です。多くの場合、股関節や腰の痛みとして認識されます。
仙腸関節障害の症状
仙腸関節の部位に痛みを感じるのが一般的ですが、腰、お尻、鼠径部、脚に痛みが広がることもあります。坐骨神経痛と類似する症状を呈するため、適切な治療がされないことがあります。また、座り続けたり、仰向けで寝たりすることが難しくなるのも特徴的です。歩行の初動で痛みを感じる一方で、歩いているうちに楽になることもあります。
仙腸関節障害の原因
骨盤に左右非対称の力が加わる動作や女性の出産後に見られる靭帯の緩みが発症リスクを高めます。また、ぎっくり腰のような急性腰痛や慢性腰痛の原因となることもあります。背骨や仙腸関節の問題が複合的に影響する場合もあります。
仙腸関節障害の治療方法
骨盤ベルトやコルセットによる固定、抗炎症薬の内服、仙腸関節へのブロック注射が有効です。症状に応じて、リハビリによるストレッチや筋力強化も行います。当院では難治性の仙腸関節障害に対してAn>による治療を行なっています。