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6月13日、投球教室を行いました。星峯ルーキーズの皆様、ご参加ありがとうございました。

[2026.06.14]

皆様、こんにちは。鹿児島中央整形外科スポーツクリニック院長の、前田和彦です。

去る6月13日、ラプラス谷山にて「投球教室」を開催いたしました。今回は院外へ出張し、星峯ルーキーズに所属する小学生20名とその保護者の皆様にご参加いただきました。

会場に足を踏み入れると、そこには「もっと上手くなりたい!」という子どもたちの真っ直ぐな情熱が溢れていました。真剣な眼差しで指導に耳を傾け、一つひとつの動きを丁寧に習得しようと汗を流す子どもたちの生き生きとした姿は、私たちスタッフにとっても大きなエネルギーとなりました。

また、保護者の皆様からも、「日頃の練習で気をつけるべきことは?」「具体的なケア方法は?」といった熱心なご質問を数多くいただき、大切なお子様の健康を守ろうとする皆様の深い愛情を肌で感じることができました。私たちスタッフも、その熱意に応えるべく、一人ひとりに寄り添った全力の指導で応えさせていただきました。

なぜ「スポーツのやり過ぎです」で終わらせないのか

少年野球の現場では、肩や肘の痛みを抱えながらプレーを続けている子どもたちが少なくありません。医療機関を受診しても「使い過ぎだから休みましょう」という言葉だけで終わってしまうケースも見受けられます。しかし、当院では単なる休息の指示だけではなく、なぜその部位に負担がかかってしまったのかという根本的な原因に向き合うことを大切にしています。

痛みの原因は、投げ過ぎといった量的な問題だけでなく、体の柔軟性の低下や、効率の悪い投球フォームにあることが非常に多いのです。当院では、痛みを一時的に抑えるだけでなく、再発させない体作りをサポートすることを目指しています。今回の教室も、子どもたちが一生野球を楽しめる体を手に入れるための第一歩として開催しました。

医学的視点に基づいた「投球教室」4つのプログラム

当院の投球教室では、医学的な知見を基にした4つの柱を軸にプログラムを構成しています。一人ひとりの状態に合わせたアドバイスを行うことで、怪我のリスクを減らし、パフォーマンスを向上させることを目的としています。

  • 専門的な座学・・なぜ肩や肘が痛くなるのかという体の仕組みを、子どもたちにも分かりやすく解説します。
  • フォーム指導・・体への負担を抑えつつ、効率よく力が伝わる投げ方を一人ひとりにアドバイスします。
  • ストレッチ指導・・怪我を防ぐために不可欠な柔軟性を高めるトレーニング法を伝授します。
  • エコーによる肘検診・・超音波エコーを用いて、痛みの芽が出ていないかその場でチェックします。

詳細な活動内容については「投球教室」のページも併せてご覧ください。参加した子どもたちが熱心に講演に耳を傾け、一生懸命ストレッチに取り組む姿は、スポーツドクターとして非常に感慨深いものでした。また保護者の方からもスタッフにたくさん質問を頂き、障害予防の大切さを共有頂いたことに感謝申し上げます。

野球肘や投球障害肩を未然に防ぐために

成長期の子どもたちの骨はまだ柔らかく、過度な負担がかかると剥離骨折や軟骨損傷を招く恐れがあります。これが一般的に野球肘と呼ばれる状態です。初期段階では自覚症状が乏しいこともありますが、放置すると将来のプレーに大きな影響を及ぼす可能性があります。早期に発見し、適切な処置を行うことが、予後を良くするための鍵となります。

当院では、野球肘の診断において超音波エコーを活用しています。エコーは放射線被曝の心配がなく、レントゲンでは捉えにくい早期の軟骨の変化をリアルタイムで精密に評価できるという利点があります。早期発見ができれば、多くの場合、リハビリテーションや投球制限によって改善が期待できます。お子さんの肘の症状については「野球肘」のページで詳しく解説しています。

また、肩の痛みである投球障害肩も、股関節の硬さや肩甲骨の動きの悪さが原因となっていることがよくあります。詳細については「投球障害肩」のページもご参照ください。痛みを我慢して投げ続けることは、結果的に選手生命を縮めてしまうことになりかねません。

チームでのご参加も受け付けております

今回の投球教室は星峯ルーキーズの皆様向けでしたが、当院では個人での参加だけでなく、チーム単位でのご参加も歓迎しております。鹿児島市内のスポーツ少年団や中学校の部活動など、チーム全体で怪我予防の意識を高めたい、正しいフォームの基礎を学びたいといったご要望があれば、お気軽にご相談ください。

今後も定期的にこのような教室を開催し、地域の子どもたちが怪我なく笑顔で野球を続けられる環境づくりに貢献したいと考えています。今回、教室で感じた子どもたちの真剣な眼差しや、保護者の皆様と共に障害予防について深く語り合えた時間は、私たちにとって何よりの宝物となりました。

少しでも肘や肩に違和感がある場合は、無理をせずいつでもご相談ください。私たちと共に、根本的な原因を見つめ直し、さらなるパフォーマンスアップを目指しましょう。未来の野球界を担う子どもたちの輝く姿を、当院はこれからも全力でサポートし続けます。

 

この文章の作者

鹿児島中央整形外科スポーツクリニック 院長 前田和彦

肩・肘疾患を専門とし、これまでに関節鏡手術を年間100例以上執刀してきた経験を持ちます。スポーツ現場での知見を活かし、痛みの根本原因を追究する診療を日々実践しています。

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