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頸椎椎間板ヘルニア

頸椎椎間板ヘルニアとは

頸椎椎間板ヘルニアとは、首の骨と骨の間にある「椎間板」の一部が飛び出し、痛みやしびれを引き起こす整形外科疾患です。

椎間板内の「髄核」と呼ばれる物質が外に出ることで、背骨内を通る神経を圧迫し、症状が現れます。

首の骨は1番から7番まであり、特に首の5番目以降の骨間で発生すると、神経に影響が出やすくなります。

重症化すると、手や腕の感覚鈍化や握力低下が起き、物を握ることが難しくなる場合もあります。生活への影響が大きいため、診断を受けたら早めの治療が重要です。

頸椎椎間板ヘルニアの症状

頸椎椎間板ヘルニアによる神経圧迫は、手足の痛みやしびれをはじめとした多様な症状を引き起こします。代表的な症状として、首の痛みやこりがあります。

また、神経が神経根で圧迫されている場合(神経根症)と、脊髄で圧迫されている場合(脊髄症)では症状が異なります。

神経根症に特徴的な症状

神経根が圧迫されると、首の後ろから肩、手指にかけて痛みやしびれが現れます。この症状は通常片側のみで、首を後ろに反らす動作(後屈)を行うとうがい、飲料の飲み干し、美容院での洗髪などで症状が悪化する傾向があります。

脊髄症に特徴的な症状

脊髄が圧迫されると、手のしびれが片側、または両側に現れ、進行すると反対側にも影響が及びます。

さらに、手指の細かい動作(箸の使用、文字を書く、衣服のボタンを留めるなど)が困難になり、脚にも症状が進展することがあります。この場合、脚のこわばりにより歩行困難や階段の昇降が難しくなる「痙性歩行」が現れることがあります。

頸椎椎間板ヘルニアの原因

ヘルニアの主な原因は、下を向く作業の多さや姿勢の悪さです。スマートフォンやパソコンの長時間使用、デスクワークなどにより椎間板に負担がかかり、髄核が飛び出してしまうことがあります。

また、明確な要因がなくても加齢により椎間板が老化し発症するケースもあります。特に高齢者や長時間下を向く作業が多い人はリスクが高いことを覚えておきましょう。

頸椎椎間板ヘルニアの治療方法

保存療法

強い症状がある場合は安静が必要です。頸椎カラー装具の装着や鎮痛薬、神経ブロック注射が用いられます。リハビリでは筋肉の硬さを改善し、姿勢の指導や生活習慣の見直しも重要です。

手術療法

保存療法で改善しない場合や、麻痺や脊髄症状が伴う場合には手術が検討されます。

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