外側側副靭帯損傷とは

外側側副靭帯（LCL）損傷は、膝の外側を安定させる靭帯が伸びたり断裂したりする怪我です。内側側副靱帯損傷に比べて発生頻度は低いですが、重大な膝の損傷の一つです。

外側側副靭帯損傷の症状

主な症状には以下のようなものがあります。

• 膝の外側の痛み
• 腫れ
• 膝が不安定に感じる
• 歩行時の痛み
• 膝を曲げ伸ばしする際の痛み

外側側副靭帯損傷の原因

主な受傷メカニズムは以下の通りです。

• 膝の内側からの直接的な衝撃
• 急な方向転換による膝の捻り
• 着地時の膝の内反ストレス
• 接触プレーでの衝突

外側側副靭帯損傷の治療方法

治療方法は損傷の程度によって異なります。

保存療法

• RICE処置（安静、冷却、圧迫、挙上）
• 理学療法（筋力強化、関節可動域訓練）
• 装具療法（膝サポーターなど）

• 体外衝撃波療法：痛みの軽減、治癒促進効果  体外衝撃波 

  体外衝撃波療法は、損傷した組織の治癒を促す治療法です。衝撃波は、音波の一種で、患部に集中的に照射することで、組織の再生を促進する効果が期待できます。

  この治療法は、痛みを和らげる効果も期待できます。また、手術ではないため、体に負担が少ない治療法と言えるでしょう。

  体外衝撃波療法は、1回あたり約10分程度で終了し、通常は2週に1回程度の頻度で数回行います。

   

手術療法

• 靭帯修復術または再建術（完全断裂や複合靭帯損傷の場合）

外側側副靭帯損傷は内側側副靱帯損傷に比べて回復に時間がかかる傾向があります。また、他の靭帯（前十字靭帯や後十字靭帯）との複合損傷が多いため、慎重な評価と治療計画が必要です。完全な回復には3～6ヶ月以上かかることがあり、スポーツ復帰には十分なリハビリテーションが不可欠です。