内側側副靱帯損傷
内側側副靱帯損傷とは
内側側副靱帯(MCL)損傷は、膝の内側を安定させる靱帯が伸びたり断裂したりする怪我です。スポーツ活動中に多く発生し、特にコンタクトスポーツで頻繁に見られます。
内側側副靱帯損傷の症状
主な症状には以下のようなものがあります。
- 膝の内側の痛み
- 腫れ
- 膝が不安定に感じる
- 歩行時の痛み
- 膝を曲げ伸ばしする際の痛み
内側側副靱帯損傷の原因
主な受傷メカニズムは以下の通りです。
- 膝の外側からの直接的な衝撃
- 急な方向転換による膝の捻り
- 着地時の膝の外反ストレス
- スキーなどでの転倒時の膝への負荷
内側側副靱帯損傷の治療方法
治療方法は損傷の程度によって異なります。
保存療法
- RICE処置(安静、冷却、圧迫、挙上)
- 理学療法(筋力強化、関節可動域訓練)
- 装具療法(膝サポーターなど)
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体外衝撃波療法:痛みの軽減、治癒促進効果 体外衝撃波
体外衝撃波療法は、損傷した組織の治癒を促す治療法です。衝撃波は、音波の一種で、患部に集中的に照射することで、組織の再生を促進する効果が期待できます。
この治療法は、痛みを和らげる効果も期待できます。また、手術ではないため、体に負担が少ない治療法と言えるでしょう。
体外衝撃波療法は、1回あたり約10分程度で終了し、通常は2週に1回程度の頻度で数回行います。
手術療法
- 靱帯修復術(完全断裂や複合靭帯損傷の場合)
多くの場合、保存療法で改善します。軽度と中等度の損傷では、通常4~8週間程度で回復します。重度の場合でも、多くは保存療法で治療可能ですが、回復には8~12週間以上かかることがあります。複合靭帯損傷の場合は手術が必要となることがあります。