オスグッド病
オスグッド病とは
オスグッド病は、成長期の子どもに見られる膝の障害で、正式名称は「脛骨粗面骨端症」です。膝蓋腱が脛骨に付着する部分(脛骨粗面)に炎症や痛みが生じる状態を指します。
オスグッド病の症状
主な症状には以下のようなものがあります。
- 膝の前面(脛骨粗面)の痛みや腫れ
- 膝を曲げ伸ばしする際の痛み
- 膝を押すと痛む
- ジャンプや走る動作で痛みが増強
- 階段の上り下りで痛みを感じる
オスグッド病の原因
主な原因には以下のようなものがあります。
- 急激な成長による骨と筋肉・腱のアンバランス
- 過度のスポーツ活動(特にジャンプや走る動作を多く含むスポーツ)
- 反復的な膝への負荷
- 大腿四頭筋の柔軟性低下
オスグッド病の治療方法
治療方法は主に保存療法が中心となります。
保存療法
- 活動の制限(痛みを伴う動作の回避)
- RICE処置(安静、冷却、圧迫、挙上)
- ストレッチング(特に大腿四頭筋のストレッチ)
- 理学療法(筋力強化、柔軟性向上)
- 必要に応じて消炎鎮痛剤の使用
- 膝サポーターやテーピングの使用
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体外衝撃波療法:痛みの軽減、治癒促進効果 体外衝撃波
体外衝撃波療法は、損傷した組織の治癒を促す治療法です。衝撃波は、音波の一種で、患部に集中的に照射することで、組織の再生を促進する効果が期待できます。
この治療法は、痛みを和らげる効果も期待できます。また、手術ではないため、体に負担が少ない治療法と言えるでしょう。
体外衝撃波療法は、1回あたり約10分程度で終了し、通常は2週に1回程度の頻度で数回行います。
多くの場合、成長が止まる頃には症状が改善しますが、適切な管理と治療が重要です。症状が長引く場合や日常生活に支障をきたす場合は、診察を受けることをお勧めします。