体外衝撃波
鹿児島中央駅から徒歩圏内に位置する鹿児島中央整形外科スポーツクリニックでは、痛みの根本原因に向き合い、再発させない治療を大切にしています。私たちが導入している体外衝撃波(ESWT)は、これまで手術が必要とされていた難治性の痛みや、長引くスポーツ障害に対して、体に負担の少ない形でアプローチできる画期的な治療法です。「スポーツのやり過ぎです」という一言で終わらせず、なぜ痛みが出ているのかを1.5テスラMRIや高度なエコー検査で精密に診断し、この先進的な治療機器を効果的に活用しています。鹿児島県でいち早く導入した集束型機器を用い、プロアスリートから運動を愛する学生、日常生活での痛みにお困りのご高齢の方まで、一人ひとりの状態に合わせた的確な治療を提供いたします。
体外衝撃波(ESWT)の施術について
体外衝撃波(ESWT)とは、音速を超えて伝わる圧力波を患部に照射する治療法です。もともとは腎結石や尿管結石を細かく砕くための治療として広く普及してきましたが、近年では整形外科分野において、そのエネルギーを低出力に応用することで、組織の修復を促す安全な治療法として確立されました。当院では、この物理的な刺激を利用して、慢性化した痛みを取り除き、傷んだ腱や骨の再生を強力にサポートしています。
体外衝撃波には、大きく分けて「集束型」と「拡散型」の2つの種類が存在します。当院が採用しているのは、集束型の装置です。集束型は、衝撃波をレンズで一点に集中させることで、体の深い部分にある患部に対して、ピンポイントで高エネルギーを届けることができます。拡散型と比較して10倍以上のエネルギー密度を照射できることが特徴で、より深刻な組織の損傷や、深い位置にある炎症に対して高い治療効果が期待できます。
私たちのクリニックでは、ドイツのSTORZ MEDICAL社製「DUOLITH SD1」という、集束型の先進的な機器を鹿児島県で初めて導入いたしました。この機器を用いることで、手術を選択する前に試すべき、極めて精度の高い保存療法としての選択肢を患者さんに提供しています。
体外衝撃波が痛みや組織に働きかけるメカニズム
体外衝撃波が患部に照射されると、主に3つの生体反応が引き起こされます。これらが組み合わさることで、長年悩まされていた慢性的な痛みの改善や、治りの遅い組織の修復が促されます。
除痛(痛みを緩和する効果)
慢性的な痛みがある部位では、痛みを感じ取る末梢神経である「自由神経終末」が増殖し、痛みに対して非常に過敏な状態になっています。衝撃波を照射することで、この過敏になった神経の一部を変性させ、痛みを感じにくくする効果があります。また、痛みに関わる伝達物質を減少させることで、即効性のある除痛効果が期待できます。
組織の再生(血管新生とコラーゲン産生)
衝撃波による物理的な刺激は、細胞に対して微細な損傷を与えます。これにより、体は本来持っている自然治癒力を発揮し、新しい血管を作るための成長因子を放出します。血流が改善されることで、炎症によって傷んだ腱や筋膜などの軟部組織に栄養が行き渡り、コラーゲン産生が促されて組織が修復されていきます。
骨の癒合(骨折の回復を早める効果)
骨折の治りが遅い「偽関節」や「疲労骨折」に対しても、体外衝撃波は有効です。骨を作る細胞(骨芽細胞)を刺激し、骨形成を促す因子の分泌を活発にします。これにより、通常の治療だけでは付きにくかった骨の癒合を促進させる効果が期待できます。
疲労骨折の詳細については「疲労骨折」のページを参照してください。
体外衝撃波の対象となる主な疾患
国際衝撃波学会(ISMST)では、多くの整形外科疾患に対する有効性が認められています。当院では、特にスポーツ障害や、リハビリテーションだけでは改善が乏しい慢性疾患に対して積極的にこの治療を提案しています。
肩・肘の疾患
肩や肘の痛みは、日常生活やスポーツのパフォーマンスに大きな影響を与えます。腱の炎症や石灰の沈着など、痛みの原因に合わせて照射強度を調整します。
- 肩石灰沈着性腱板炎(石灰が溜まることによる激痛)
- 上腕骨外側上顆炎(いわゆるテニス肘)・・野球肘や肘の痛みについては「野球肘」のページも参考になります。
- 上腕骨内側上顆炎(いわゆるゴルフ肘)
膝・足の疾患
足の裏やアキレス腱の痛みは、歩行や走行のたびに負担がかかるため、慢性化しやすい傾向があります。当院では専門の外来体制を整えて対応しています。
- 足底腱膜炎(足の裏の痛み)・・詳細は「足底腱膜炎」のページを参照してください。
- アキレス腱炎(かかとの後ろ側の痛み)・・詳細は「アキレス腱炎」のページを参照してください。
- 膝蓋腱炎(ジャンパー膝)・・詳細は「ジャンパー膝」のページを参照してください。
- オスグッド・シュラッター病(成長期の膝の痛み)・・詳細は「オスグッド病」のページを参照してください。
- シンスプリント(脛の痛み)・・詳細は「シンスプリント」のページを参照してください。
骨の疾患
骨折後の治りが悪いケースや、繰り返しの負荷による疲労骨折に対しても、骨形成を促すために衝撃波を利用します。
- 疲労骨折(繰り返しの負荷によるヒビ)
- 偽関節(骨折部がうまく付かずに固まってしまった状態)
- 骨壊死の早期段階(血流不足による骨の損傷)
- 離断性骨軟骨炎(関節の軟骨が剥がれる疾患)
料金について
体外衝撃波の費用は、疾患の種類や症状の継続期間によって「保険診療」が適用される場合と、「自費診療」になる場合があります。ご自身のケースがどちらに該当するかは、医師による診察と精密な診断の上で決定いたします。
保険診療が適用されるケース
厚生労働省により、以下の条件を満たす場合に保険診療が認められています。当院では適切な診断のもと、保険の範囲内での治療も行っております。
| 対象疾患 | 適応条件 |
|---|---|
| 難治性足底腱膜炎 | 保存療法(リハビリ等)を6カ月以上行っても改善しない場合 |
自費診療の料金表
保険適用の条件を満たさない疾患や、早期の改善を目指す場合の自費診療の料金です。鹿児島中央整形外科スポーツクリニックでは、患者さんの負担に配慮しつつ、高品質な集束型治療を提供しています。
| 区分 | 初回費用(税込) | 2回目以降(税込) |
|---|---|---|
| 一般の方 | 16,500円 | 6,600円 |
| 学生の方 | 16,500円 | 5,500円 |
※別途、初診料・再診料、検査料(レントゲン・MRI・エコー等)がかかります。
体外衝撃波についてのよくある質問
Q1. 治療中の痛みはありますか?
A1. 患部にエネルギーを集中させるため、照射中は「ズーン」と響くような独特の痛みを感じることがあります。しかし、患者さんの反応を見ながら出力を調整いたしますし、麻酔が必要なほどの痛みではありません。治療が進むにつれて痛みが軽減していくことも多く、安心して受けていただけます。
Q2. どのくらいの頻度で通院が必要ですか?
A2. 通常は1〜3週間おきに、3〜4回程度の照射を1セットとして行います。症状の程度にもよりますが、数回の治療で効果を実感し始める方が多い傾向にあります。1回の施術時間は10分から15分程度ですので、お忙しい方でも無理なく継続いただけます。
Q3. 副作用のリスクはありますか?
A3. 重篤な副作用の事例は限定的ですが、一時的に照射部位が赤くなったり、腫れや皮下出血が生じたりすることがまれにあります。これらはいずれも一時的な反応であり、数日で自然に落ち着きます。当院では経験豊富なスタッフが、皮膚の状態を確認しながら慎重に進めております。
Q4. 施術当日の運動や入浴に制限はありますか?
A4. 治療当日の入浴は問題ありません。運動については、原則として激しい活動は控えていただきますが、翌日からは通常通り行っていただけることがほとんどです。ただし、組織の修復過程にあるため、具体的な活動レベルについては医師や理学療法士が個別にアドバイスいたします。
Q5. すべての痛みに効果がありますか?
A5. すべてのケースで完全に痛みが消えることを保証するものではありませんが、難治性の腱炎や筋膜炎に対して、高い有効性が報告されています。当院では1.5テスラMRIなどで痛みの根本原因を特定した上で、適応となるかどうかを慎重に判断しています。炎症が強すぎる時期などは、他の治療を優先することもあります。
当院でおこなっている体外衝撃波の診療について
鹿児島中央整形外科スポーツクリニックでは、単に痛みのある場所に衝撃波を当てるだけの治療は行いません。私たちの強みは、「なぜそこに負担がかかっているのか」という根本原因を徹底的に追求する姿勢にあります。鹿児島中央駅からアクセスの良い立地を活かし、多くのアスリートや地域住民の方々にご利用いただいておりますが、私たちは以下のプロセスを大切にしています。
精密な画像診断と専門医による評価
院内には総合病院と同等の性能を持つ1.5テスラMRIを設置しており、腱の微細な断裂や炎症、骨の状態を速やかに、かつ精密に確認できます。さらに超音波エコー(動的評価)を用いることで、静止画ではわからない「動きの中での異常」を捉えます。肩・肘疾患に精通した前田和彦院長や、膝・足・下肢を専門とする前田昌隆医師をはじめとした、各部位の専門的な知見を持つ医師が診断を下すため、体外衝撃波が真に的確な治療となるかどうかを見極めることができます。
リハビリテーションとの連携による再発防止
衝撃波で痛みが軽減しても、根本的な体の使い方が変わらなければ再発のリスクは残ります。当院では、経験豊富な理学療法士によるリハビリテーションを組み合わせ、フォームの改善や筋力バランスの調整、柔軟性の向上を同時に進めます。体外衝撃波を「痛みを止める手段」としてだけでなく、「本来の動きを取り戻すためのきっかけ」として位置づけています。痛みが和らいだ後の予後(治療後の経過)まで責任を持ってサポートするのが、私たちの診療スタイルです。
リハビリテーションの詳細については「リハビリテーション科」のページを参照してください。
院長より
「スポーツのやり過ぎです、しばらく休みましょう」という言葉は、選手にとって最も辛い言葉の一つかもしれません。私たちは、単に休ませるのではなく、どうすれば早く競技に復帰できるか、どうすれば痛みを繰り返さずに済むかを、患者さんと一緒に考えたいと思っています。体外衝撃波は、そのための強力な武器となります。これまで「もう手術しかない」と言われたり、何ヶ月も痛みが引かずに諦めかけていた方も、ぜひ一度ご相談ください。
私自身、肩や肘の関節鏡手術を数多く執刀してきましたが、手術はあくまで最終手段です。その前段階で、体外衝撃波のような体に負担の少ない保存療法で改善できる可能性は十分にあります。鹿児島中央整形外科スポーツクリニックでは、現在広く用いられている高度な医療機器と、各分野の専門的な知識、そして丁寧なリハビリを組み合わせ、皆さんが全力でスポーツや生活を楽しめるよう全力でサポートいたします。どんな小さな痛みでも構いません。鹿児島中央駅の近くで、私たちスタッフ一同、笑顔でお待ちしております。安心してお越しください。
当院の特徴については「当院について」のページでも詳しくご紹介しています。
